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2024年7月6日(土)札幌市で葬送・終活シンポジウム

  • 執筆者の写真: 福田淳一
    福田淳一
  • 2024年7月6日
  • 読了時間: 2分

更新日:4月9日

 葬送・終活を考えるシンポジウム~葬送にかかる費用と負担~(札幌市中央区・アスティホール)で、基調講演しました。「みんなの終活」~Z世代に残す社会 とのテーマで、終活全般のほか、2050年ごろの人口構成を意識し、一人暮らし高齢者の支援の重要性を強調しました。

 シンポジウムは札幌市の主催で、約120人が訪れました。シンポジウムでは私の基調講演、札幌市ウェルネス推進部施設担当部長の金綱良至さんが札幌市の火葬場、墓地の課題、新しい料金制度などを解説。この後、パネルディスカッションへ。パネリストは私、金綱さん、認定NPO法人葬送を考える市民の会代表理事の澤知里さん、北海道葬祭業協同組合副理事長の中島浩盟さん、相続診断協会パートナー司法書士の小野寺若さんの5人。司会は北大大学院メディア・コミュニケーション研究院准教授の上田裕文さん。終活の注意点、遺産相続、遺言書、葬儀社との接し方など幅広いテーマで議論しました。

 

講演 ワンポイント 一人暮らし高齢者 1000万人時代へ

 最近の報道では、孤立死、無縁の遺骨、引き取り手のない遺体、無縁の遺骨や墓といった身寄りのない高齢者の話題が目立ちます。この傾向はどうなるでしょうか。講演のタイトルにもあるZ代が40代、50代になる今世紀半ばの社会を想像してみます。世帯数の将来推計によると、2040年~2050年に一人暮らしの高齢者が全国で1000万人余になり2010年の2倍強に達します。しかも未婚の傾向から近親者がまったくいない一人暮らしの高齢者が急増する可能性があります。当然、孤立や貧困、無縁の遺体や遺骨、お墓の問題が深刻化しそうです。

 フランスの哲学者、ボーヴォワールはその著「老い」の中で、「ある社会は、老人をどう扱うかによって、(中略)真実の姿を赤裸々に露呈するのだ」と述べています。つまり、社会は高齢者の扱い方で真価が測られるということでしょう。

身寄りなき老後を支えるため、葬儀社と協力し死後の葬儀、納骨などを行政が支援する横須賀市の例は有名です。家族がかつてのようには機能しにくくなった以上、高齢者が一人でも困らず、安心して旅立てる成熟社会の仕組みが求められていると思うのです。それがZ世代に残すべき社会ではないでしょうか。

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