ビートルズの1万時間
6月29日は、「ビートルズの日」だそうです。1966(昭和41)年のこの日、ビートルズが初来日したからです。当時、私は小学生でしたが、テレビで彼らのステージを観た記憶があります。まだカラーではなく白黒テレビでした。
今年は初来日から60周年。記念アルバム発売、メディアの特集など何かと話題になっています。4月には、来日公演の時に撮影された未公開の写真102枚のネガが公演会場の日本武道館で発見されたというニュースが流れました。ステージでの熱演や、舞台裏でくつろくメンバーなど、子どもの頃、テレビで見た彼らの若々しい姿がよみがえってくるようです。

ベテランパイロットの飛行時間
若くして世界のアイドルになった彼らですが、実は下積み時代もありました。そのころの演奏時間は1万時間に達していたといいます。特に、イギリスからよく出向いていたドイツ・ハンブルグでは、上品とは言いかねるクラブなどで、夜通し8時間演奏していたそうですから、すさまじい。
このエピソードは、何事も一流になるには、1万時間の練習、訓練が必要だとする「1万時間の法則」の一例として知られています。「1万時間あれば、だれでもが一流になるわけではない」といった異論もあるようですが、一流になるには、長い訓練が必要であることに間違いはないでしょう。ちなみに航空機のベテランパイロットは、飛行時間1万時間が目安と言われています。
3年の活動時間は1万時間超え
さて、ビートルズが初来日した1966年に生まれた人々も、今年は還暦。ビートルズのエピソードとして語られる1万時間は、シニアの人生計画を考える上で、かなりまとまった時間の単位として、目安になると思っています。
リタイア後、睡眠や食事、入浴、買い物など生活に必要な時間を除いて比較的自由な活動時間が1日10時間と仮定すると、3年では…。
10時間×365日×3年=1万950時間
ちょうど3年で1万時間超えというわけです。
平均寿命は長くなりましたが、その中で3年というのは、シニアの人生設計にとっては都合のよい単位だと思います。というのも、体の衰えなどを考えると10年後、15年後までの詳しい計画は立てにくい。でも、3年程度なら現実的に見当がつくからです。
子ども時代がヒントに
まずは3年間の1万時間。何をしますか。仕事を緩やかなペースで続ける人もいるでしょうし、趣味、レジャー、地域活動、生涯学習、ボランティア、資格取得…。これまでの人生で、やりたいと思ってもできなかったことがヒントになりそうです。特に、打算のない子ども時代に好きだったことは、その人が本当に好きだったことと言われるからです。
何をするかあてのない向きは、人生を振り返ってはどうでしょうか。最初に紹介したビートルズの写真ネガのように、まだ「未公開」で自分だけのショット(行動)を探せるかもしれません。
参考
4月6日、読売新聞1面 ビートルズ来日 未公開写真 60年前 熱狂舞台裏100枚」
4月27日、朝日新聞23面「ビートルズ武道館公演 102枚の記録」
「天才! 成功する人々の法則」 マルコム・グラッドウェル著、勝間和代訳(講談社)
(2026年6月)



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